これから絵を描く為にデッサンを学ぼうと思っているのに、「何から手をつけていいのかわからない」と思っていませんか?
あるいは、「デッサン教室に通うのも高いし..」そういった思いが頭をよぎってしまい、諦めてしまった経験はありませんか?
まだ10代だった頃、僕は美術系の大学を目指していたため、受験生の当時親に無理を言って都内の美術予備校に通わせてもらいました。親はしぶしぶといったところでしたが、それでも数十万近くする受講料を支払ってもらいました。その件に関しては今でも感謝をしております。
ただ、今思えば夏期・冬季講習を含め、年間百万近くする受講料というのは、僕自身考えただけでも身震いがしてしまうほどです。。。
また、美大受験に限らず実際に絵画教室に通うとなると、一般的な絵画教室で年間でおおよそ2∼30万円が相場と言われています。
定年後の趣味であったり、「イラスト関係の仕事に就くためにもう一度デッサンを初めから学び直したい」など、この記事を読まれているあなたはそう思われているかもしれません。
とはいえ、現時点で教室に通える程の貯えが無かったり、ちょっとした趣味程度に留めるのであるのであれば必要な書籍からでも学ぶ事も出来ます。
仮に今住んでいる場所の近辺に絵画教室といったものが無かったとしても、書籍をAmazonや楽天などから取り寄せておけばいつでも読むことが出来ますね。
また、本の代金といっても数冊あれば事足りるので、合計で大体5∼6000円程度でかなりリーズナブルです。(こちらで紹介する書籍全て揃えた場合でも1万~2万円程度で済みます)
鉛筆・消しゴム・画用紙等、道具一式を揃えたとしても数万円あれば最低限のものを描く事が出来るでしょう。
こちらの記事では、これからデッサンを始めようと思っている方に、数ある中のデッサン本の中から「個人的におススメだと思う本」について紹介しております。
最近ではどの本もクオリティが高いですが、その中でも特に多くの人に長く読まれている良書も存在します。
この記事で紹介する本はデッサンの基礎を学ぶ上でも参考になりますし、日々の練習をする際にも使えるので役立てて頂けたらと思います。
基本的な内容の書籍なので、2021年以降でも十分使えるものとなっております。
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デッサンをはじめる前に・・
デッサンをする前にまず最初に揃えておきたい道具についてまとめておきました。
こちらもご覧頂けると幸いです。
絵を描くこと自体は紙と鉛筆があれば始められますが、デッサンをするうえで必需品となってくるので、あらかじめできる範囲で準備しておきましょう。
仮にデッサン教室などに通うことになると、プラス・アルファで画材を購入することになってしまうので、早いか遅いかの違いかもしれません。
【▼デッサン道具について】
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デッサンの基礎を学べる入門書
【デッサンの基本】
アマゾンレビュー
星5つ中の4.3(2022年7月時点)
こちらはデッサンの基礎を学ぶものとして長年読まれている一冊です。基本的な道具の使い方から、線・立方体の描き方、構図についての考察など、デッサン初心者の方が先ず知っておきたい事について書かれています。
初心者の方から中級・上級の方まで読める一冊です。
【補足記事】
広く浅く解説している面も見受けられますが、全体的にバランス良く網羅されている内容となっています。東京芸大の学生の作品も数点掲載されているので、刺激を受けつつ基本を学ぶ事が出来るおススメの一冊です。
また、kindle版でも購入する事が出来るので、タブレット端末をお持ちの方はそちらもおススメです。
【線一本からはじめる伝わる絵の描き方】
アマゾンレビュー
星5つ中の4.1(2022年7月時点)
絵を描く上での苦手意識であったり、ほとんど絵を描いた事のない初心者の方でも手に取りやすい一冊となっております。
参考となるデッサンもシンプルなので、デッサンに関する書籍特有の「お手本があまりにも上手すぎて挫折した…」といった事が無く読む事が出来ます。
「ペンの持ち方」から「絵を描く際に考える事」など、初歩の初歩から解説されている為、小・中学生のお子さんにも分かりやすい内容となっています。
別ブログでこちらの書籍のレビュー記事を書いています。購入をする上での参考にして頂けると幸いです。
【▼レビュー記事】
⇒『線一本からはじめる 伝わる絵の描き方』レビュー(別ブログにアクセスします)
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【はじめてのデッサン】
アマゾンレビュー
星5つ中の4.4(2022年7月時点)
こちらも先ほど同様、数あるデッサン本の中でも有名な本ですね。美大受験を目指す方にとっても入門書としては優しい本です。
こちらも東京藝術大学の学生さんらの参考作品が掲載されているので合格レベルを知っておくという意味でも持っておくと便利でしょう。
デッサンの初心者にとって優しい一冊です。
【スーパー デッサン入門】
アマゾンレビュー
星5つ中の4.1(2022年7月時点)
ゼロからの出発であればデッサンの線の描き方の勉強になる本だと思います。基本的な線のタッチの描き方についての考察が多くなされているので、立体物を描く際の基本的な描き方が分かってきますね。
やや「オラオラ系」のデッサン方法なので、人によっては好き嫌いがあるのかもしれません。 また、少し残念な点は初心者〜中級レベルに留まってしまっている事です。長く愛用出来るものではありませんが、初級の段階を深く掘り下げていくという意味では持っておいても良いものだと思います。
とは言え、タイトルの通り入門書としては最適です。
動物デッサンの基礎を学ぶための本
【動物デッサンの基本】
アマゾンレビュー
星5つ中の3.8(2022年7月時点)
動物のデッサンをする上で面白い本だと思います。
特に、動物の種類が豊富で、骨格から筋肉の付き方の解説もされているので、わざわざ解剖学を学ばなくともこの一冊があれば動物は描く為の基本は学べますね。
表面的な事に捉われず、きちんと考察された上で学べるので、動物のデッサンをしようと思っている方にとってはおススメです。
【▼レビュー記事】
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人物デッサンについて
【人体のデッサン技法】
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星5つ中の4.3(2022年7月時点)
人物デッサンをするのであれば抑えておきたい一冊。ただし、30年近く前に出版されたものなのでやや古いです。
見方を変えればそれだけ読み継がれている本でもあるため、良書であると断定出来ます。 近年発売されているハウツー本を数冊買うくらいであればこの一冊あるだけで十分です。
まずはこの本で人体デッサンの軸となるデッサンを習得しつつ、流行の絵柄を取り入れていく事が良いでしょう。
【モルフォ人体デッサン】
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星5つ中の4.6(2022年7月時点)
流動的な鉛筆の線で人体の骨格から筋肉の付き方まで、クロッキー調で描かれています。
ほとんどのページが挿絵で構成されている為、人体を描く際にかなり参考になり得てくる事でしょう。
頭のてっぺんからつま先に至るまで、人体を描いていく上で複雑な骨や筋肉の動き方を学ぶ上で是非とも手元に置いておきたい一冊です。
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パースを理解するために必要な本
【初めて学ぶ遠近法】
アマゾンレビュー
星5つ中の4.2(2022年7月時点)
パース・遠近法を学ぶのであればこれ一冊あれば十分です。
ドリル形式ではないので実践とはいきませんが、【超】が付くほど基本的なパースの概念について触れているので、初心者が学ぶ上でもかなり参考になります。
重箱の隅を突くような内容まで書かれているので、初心者に留まらずかなり長期間愛用する事が出来る一冊です。
初版は20年以上前となりますが、世代を超えても読み継がれている一冊ですね。
【▼関連記事】
透視図法について解説を簡単にまとめた記事を作成したので、こちらも参考にしてもらえると幸いです。
別ブログでこちらの書籍のレビュー記事を書いています。購入をする上での参考にして頂けると幸いです。
【▼レビュー記事】
【建物&街角スケッチパース】
アマゾンレビュー
星5つ中の4.5(2022年7月時点)
全編全てのページがカラーで印刷されている為、読んでいて飽きないですし、イメージもしやすいです。
とはいえカラー印刷の分やや値が張りますが、それだけの価値はこの本にあります。
アナログのスケッチ風の描き方で解説されているので、とても温かみがあって個人的に楽しく読める一冊ですね。
別ブログでこちらの書籍のレビュー記事を書いています。購入をする上での参考にして頂けると幸いです。
【▼レビュー記事】
⇒『建物&街角スケッチパース』レビュー(別ブログにアクセスします)
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デッサンをする上でモノの捉え方が分かる本
【絵はすぐに上手くならない】
アマゾンレビュー
星5つ中の4.0(2022年7月時点)
これまでの絵の上達法をうたい文句にしていた書籍らとは違い、「絵を描くための思考法」そのものに焦点が当てられています。
技術をいくら学んでもぜんぜん上達する気配がないのであれば、それは考え方であったり、ものの捉え方を一度見直す必要があるのかもしれません。ただがむしゃらに絵を描き続けるのではなくて、客観的な分析をしつつ冷静な思考でもって見直す必要があります。
この書籍では、そういったモノの見かた・捉え方を養うという意味でも重宝することでしょう。
【脳の右側で描け】
アマゾンレビュー
星5つ中の4.2(2022年7月時点)
デッサンが苦手な人にとっては目から鱗の一冊。専門的であるというよりも、より大きな概念として書かれているので、読み進めていくと同時に美術の勉強も出来ます。
ただ、デメリットとしては情報量がかなり多いため、美術史など、デッサンと直接的に関わらないものも含まれています。 ちなみに本の厚みも2センチ以上あるため、専門書並みに分厚いです。
書籍のほとんどが文章で構成されている為、理論的に読み進める事が出来ますが、挿絵の方が好きだという方にとっては少し退屈してしまうかもしれません。
デッサンの手法というよりも、脳の使い方によって絵を描くスタイルを取っているため、絵を描く上でのモノの捉え方が分かる一冊です。絵が得意という方にとってはおさらいとして読み進めてもらえれば良いですが、特にデッサンが苦手と思っている人であるほど効力を発揮してくれる本です。
知識よりも感覚を優先して描く方法について書かれているので、自ずとデッサンに対する見方が変わってくるでしょう。
興味ある方はワークブックも併せてご覧になって下さい。
まとめ
今回は入門編という事で、初心者から使えるデッサン本についての紹介でした。
デッサンをしていく上で最低限抑えておきたい本について紹介したので、これら全てをマスターしてしまえば中級レベルの実力は得られるかもしれません。
また一冊あたりおよそ2000円前後なので、何十万と払う絵画教室でデッサンを学ぶよりもコストパフォーマンスがかなり良いですね。
もちろん、実践をする際はきちんと絵画教室に学ぶ事が上達の最短ルートとなりますが、経済的な面であったり、立地的にも難しいかもしれません。
なのでそういった場合、まずは本から学んでいく事で基本的な知識を得てはいかがでしょうか?
『デッサンのはじめ方』まとめページへ
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